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抗うつ薬は難しい?

現在大うつ病と診断される人の中にも、抗うつ薬を飲むと悪化してしまう、潜在的な双極性障害の人が含まれているのに、事前には診断できないということなのです。また、うつ状態の人に抗うつ薬を処方する時、最初に旧来の三環系抗うつ薬ではなく、SSRIを選ぶのは、金儲けのためだという極論もあるようだが、これは間違いです。
確かに、旧来の三環系抗うつ薬に比べると、SSRIの薬価は5倍から10倍である。しかし三環系でなくこちらを選ぶ理由が金儲けだと言う人は、これらの古いタイプの抗うつ薬の副作用を知っているのでしょうか。
もちろん、SSRIにも、吐き気などの副作用はあるが、こうした古い抗うつ薬に比較すれば格段に軽いのです。
副作用を全て説明して、最初に三環系抗うつ薬を処方することもあるが、これはやはり例外的なのかもしれません。
しかし、現状のうつ病診療では、まずSSRIから始めるというのが、(不完全ではあっても)やはり最善の方法なのです。
そして、治療のために服用した薬で逆に悪化してしまった、という段階を踏まなければ診断できないという現状を打破するために、うつ病患者さんの中に少なからず存在する潜在的な双極性障害の人を事前に診断できるような方法を、研究・開発しなければならないのです。
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うつ病と研究。

うつ病を患った人は治療、回復の過程における負担を、取り除かなければならなりません。うつ病に関することは色々な研究がすすめられています。
さまざまなうつ状態を呈する病気を、一つ一つ正確に分類し、それに合った薬を処方できるようにすることが必要で大切なのです。
またうつ病に関連して、自殺者数もここ数年連続して3万人を超えており、自殺対策基本法が制定されました。
現在も世界中の研究者によって、「メランコリー型」とか、「非定型」のような既存の分類に加え、「血管性」とか、「双極スペクトラム」といった新しい大うつ病の分類方法が提案され続けています。
こうした最新の分類でも、間違いなく「メランコリー型」だと思った人が、治療中にだんだん「非定型」の特徴を示し始めたために、分類を変更したりしなければなりません。
患者さんの訴える症状や経過が変化すれば、医師の分類・診断も変わるのです。最適の薬を飲めば回復できるのに、そこにたどり着くまでの過程で、苦しみが続き、最悪の場合、命を絶ってしまう人だっているのです。

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